事業概要

〜“夢とロマンのまちづくり”を目指して〜 高次都市・まちなみ形成計画

目的

この計画は、「高次都市・夢とロマンのまちづくり」をテーマとし、街路や公園、建物といった単なるまち空間・景観の創造(都市デザイン)だけではなく、社会、経済、文化、環境等、生活の根幹を構成するあらゆる要素を考慮し、まちの質を高めことを目的に、基本テーマを目標にしたまちの姿である高次都市としての機能拡充及びまちなみ形成の方針等を策定するものです。

計画区域と事業の概要

  • ◆計画区域:区画整理事業区域(約69.5ha)
  • ◆名取市関下土地区画整理事業の概要
施行者の名称 名取市関下土地区画整理組合
業務代行者 西松建設株式会社東北支店
施行地区の面積 69.5ha
組合員数 169名
事業施行期間 平成16年1月23日〜平成24年3月31日
人口計画 約2,400人(約830戸)

まちづくりを進めるための背景

まちづくりを進めるにあたり、前提となる社会的背景を整理し、基本構想及び基本計画を策定する上での課題を抽出します。

少子・高齢化社会の進展とまちづくり

少子・高齢化社会において、まちづくりに求められる都市デザインの展開
・まちの高齢化への対応

少子高齢化が進展する中、まちづくりのあり方が求められます。例えば、造成20年前後経過した郊外の団地は、核家族化等の要因により、高齢化世帯により団地の維持管理にも支障をきたし(=団地の高齢化)、大きな社会問題となっており、まちのリニュアル(世代交替)がスムーズに進まない一因にもなっています。

・多様なライフスタイルへの対応

まちに住む便利さを最大限に生かし、年齢にとらわれず多様なライフスタイルに対応したまちづくりのあり方が求められます。

・誰もが住みよいまちづくり

高齢者や障害者等、誰もが快適に暮らすことができるユニバーサルデザインの普及が求められます。

・世代間の連帯強化

家族や地域において就業その他の多様な社会活動の中で、世代間の交流の活性化を図られる基盤づくり等のまちづくりが求められます。

・地域社会への参画促進

地域で生活する人が社会参画を促進するため、だれもが街での活動をしやすいよう、公共交通機関、道路、交通安全施設、公益施設、住宅等、生活環境のバリアフリー化の推進及び地域参加システムの構築が求められます。

地域が主役となるまちづくり

「新しい地域コミュニティの形成」を視野に入れた社会システムの構築

インターネットを始めとする高度情報技術は、地域コミュニティを形成する上で、大切なツールです。地域が主役となるまちづくりは、高度情報技術と日本の伝統的なコミュニティを取り入れながら、より「人・地域」のつながりが強く、新しい連携(=結(ゆい)の文化)を構築し、個人またはコミュニティの形成を容易にする手段としてのハード面・ソフト面の構築が求められます。

環境問題に対応したまちづくり

現在、都市圏では、「2つの温暖化:地球温暖化と都市の温暖化(ヒートアイランド現象)」の進行が、更なるエネルギー使用量の増大を招く悪循環に陥っています。

都市と地球の持続可能性を確保するためには、これまでの都市活動を根本から見直し、環境への配慮が内在化された新たな社会システムを構築していかなければなりません。 私たちには、健康で安全に暮らすことができる環境を将来世代へと引き継いでいく責務があります。

本地区は、周辺環境が豊かな水田ではあるが、温暖化対応策に対応したエネルギーのあり方や緑化の導入を進め、持続可能なまちづくりを進めていく必要があります。

世代交替に対応した持続可能なまちづくり

全国的な傾向として、都市の空洞化や周辺市街地における住宅団地の高齢化と共に、街のリニューアル(市街地の新たな活用・再生)が難しくなっており、特に、新興団地では、新規居住者の居住後、約20年後に各世帯の子供が成長、独立した時点で、急激に高齢化が進み、街自体も高齢化となり、コミュニティ活動や街の安全面において、支障をきたす大きな社会問題となっています。

これらの問題を解決するためには、時代と共にシステムや常に新しくリニューアルできる街の魅力があることが大切です。まちづくりは、街にかかわる人々の生活やライフスタイル、経済活動の基礎に伴った、まちのあり方を見据えた計画が必要であり、地域に住む人、経済活動の面において将来に受け継がれるまちづくりの基礎を構築する必要があります。

持続可能なまちの形成にあたっては、人が住み・訪れ・経済活動がより活発に維持できる形態を、まちの魅力として高め、維持することが重要です。

まちづくりのテーマ・理念

杜せきのした  "高次都市・夢とロマンのまちづくり"

仙台空港臨空都市における関下地区の基本的な考え方

臨空都市のまちづくりは、臨空都市地域及び名取市における新たなまちの「創造」です。

この新たなまちの「創造」は、名取市の既成市街地における市民の暮らしや文化等の「歴史・風土」や「自然的環境」と共生・継承し、「残す」・「守る」・「創る」といった、バランスの取れたまちづくりを進めていきます。

もり杜せきのしたのまちづくりは、「ひと」を中心に捉えています。

その「ひと」たちが、本地区の高次的な都市機能を活用して、閑静と賑わいの中に、ずっと健康で住み、経済活動が続けられる「安全・安心・快適なまち」の創造が目標です。

高次都市とは、近接する市役所や文化会館等の行政サービス機能、アクセス鉄道や高速交通網といった広域交通機能、大規模商業施設をはじめ地区内に集積する多様な都市機能とともに、公園や街並みといった質の良い居住環境も含めた機能を「高次の都市機能」と捉え、それら機能から構成される都市です。

本地区は、この高次都市機能をいかした新たな都市において、夢や希望といった想い(ロマン)を馳せるまちづくり“高次都市・夢とロマンのまちづくり”をテーマに掲げます。

仙台空港臨空都市整備の基本方針

「杜せきのした」まちづくりの理念

まちを形づくる主役は、そのまちに「住む・働く」人々です。

本地区におけるまちづくりは、まちにかかわる人々の生活、協調的営み、経済的な面等、豊かな暮らしが、とわ永久に栄え世代交代できるまちであり、時代の継承、世代間の交流により脈々と栄え、継続的な活動ができる“新しいまちと共に成長(育む)する”まちを目指します。

地区周辺は、豊かな田園と生活に密着した屋敷林(イグネ)が地域の独自の風景と人々の生活に密着した「杜」を形成しています。「杜」は昔から「人」の生活に関わる緑であり、これからも「人」とともに在り続け、まちと人を包み込んでいくものです。名取市関下土地区画整理事業におけるまちづくりは、「人」を中心と捉え、まちにかかわる人々の生活、協調的営み、経済的な面などにおいて、豊かな暮らしを持続し、杜という緑に抱かれるまちづくりを目指します。

まちを形づくる基本は、この「杜」に抱かれたまちが、コミュニティの中で、「ふれあい」、「協調性」、「助け合い」の中で、まちに住む「人」と「人」とのつながりを大切にして、豊かな地域の創造を育む「結(ゆい)」の精神がきちんと息づいたまちを築いていきます。

地区のまちづくりは、希薄した人間関係や物質的な都市が増加してきている昨今、高次の都市機能を有する新たな都市(まち)づくりを進めるだけでなく、先人の残した歴史や生活文化、自然環境等を継承し、まちに暮らす人々が、新しいまちと共に成長し、豊かな暮らしと生活の中で助け合いの心を育む「人間性の回帰」をまちづくりの理念と据え、「高次都市・夢とロマンのまちづくり」を進めます。

基本理念の実現にあたっては、まちづくりの目標を「にぎわい」、「安らぎ」、「創造」、「浪漫」のキーワードとして設定し、具体的なまちづくりの方針を定めます。


まちなみ形成の基本方針

「まちの質を高める」為の方向づけ(まちづくりの柱)

高次都市「まちの質を高める」とは、まちに住み・働く人々が、まちを快適に使いこなすためのグレードアップであり、そのためには、ハード・ソフトの両面で外から求められるまちを創造することです。

本土地区画整理事業において「まちの質を高める=グレードアップ」の考え方は、高次都市機能及びまちなみ修景と誘導をまちづくり・まちなみ形成の中でどう展開していくかが重要となります。

ここでは、杜せきのした「高次都市・夢とロマンのまちづくり」の具現化を目指し、「人間性の回帰」である基本概念を構成する、まちづくりのキーワード「にぎわい」「安らぎ」「創造」「浪漫」から求められる「まちなみ形成の基本方針」整理し、まちづくりの方向性を検討します。

まちの質を高めるための「整備方針」の把握

まちの質を高めるための整備方針は、前項において、まちの質を高めるための方向づけが定まり、69.5haの中でどのように整備を進めるのかアウトラインを決定します。

具体には、基本計画でその整備手法を明確化するものですが、まちの質を高めるためのグレードアップの方向づけを基本構想では明確にします。

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